消費税率が2019年10月から10%に引き上げられ、9月に駆け込み需要で潤った百貨店や家電量販店では売り上げ減が懸念されている。「
キャッシュレス決済」によるポイント還元制度などで比較的堅調なコンビニエンスストアも先行きは見通せず、消費の行方に注目が集まっている。
増税前の夏ごろまで、政府関係者や小売業界の中では「今回は駆け込み需要は少ないのではないか」という見方が多かった。酒類を除く飲食料品の税率を8%に据え置く軽減税率や、中小店舗で買い物をした際、クレジットカードなど「キャッシュレス決済」で支払えば最大5%ポイントを還元する制度が新たに導入されるなど、さまざまな政策効果が働くとみられていたからだ
クレカが使えないスーパーが多い